目次
1.子供に必要な塩分量
さっそくですが、子供は一日どの位の塩分を摂取するべきなのかを、年齢・性別ごとにまとめてみました。思ったよりも塩分摂取量が少ないことに驚いた方も多いのではないでしょうか?
また、例えば、一見すると大人と塩分摂取目標量が同じに見える10~11歳の女子にも落とし穴があります。実は、摂取すると良いとされるエネルギーの目標は、10~11歳の女子(2100 kcal)の方が30~49歳女性(2000 kcal)と多いんです。
子供の食塩摂取量 目標(1日)
男子 | 女子 | |
1~2 歳 | 3.0 g未満 | 3.5 g未満 |
3~5 歳 | 4.0 g未満 | 4.5 g未満 |
6~7 歳 | 5.0 g未満 | 5.5 g未満 |
8~9 歳 | 5.5 g未満 | 6.0 g未満 |
10~11 歳 | 6.5 g未満 | 7.0 g未満 |
12歳 ~ | 8.0 g未満 | 7.0 g未満 |
(参考)成人 | 8.0 g未満 | 7.0 g未満 |
*出典 厚生労働省「日本人の食事摂取基準2015」
2.子供の食事にも塩分の減塩は必要?
では、なぜ子供にも減塩が必要なのでしょうか。
子供の場合、塩辛い食事を毎日食べているからといって、すぐに影響が出るわけではありません。大切なのは、薄味に慣れること
食事って、家庭内での当たり前が子供にとっての当たり前になっていくもの。つまり、子供の頃の食習慣、味の習慣は大人になっても自然と覚えているものなんです。
だからこそ、子供の頃から薄味に慣れておくことが、大人になって生活習慣病、特に高血圧の予防のためにはとっても重要なんです。
3.家庭の食事でできる減塩のコツ
とはいっても、子供用の味付けじゃなかなか大人は満足できないもの。
そこで、一品の料理のアレンジで子供も大人も満足できるための工夫をご紹介します。
だしのうま味を使う
まずはしっかりだしをとること、そしてうま味のある食材を使うことがおすすめです。また、おすすめは大人の分だけ調味料をちょい足しすること。例えば煮物などを作る場合は、だしを取って材料を煮たら、子供の分だけ取り出しておきます。その後大人の分だけ調味料を加えれば、ひと鍋で大人も子供も楽しめる料理が完成しますよ。
香味野菜・香辛料でパンチを出す
ネギや生姜などの香味野菜、胡椒や唐辛子などの香辛料を使って、味にアクセントを出すこともおすすめです。子供と同じ薄味で作ってから、大人はこれらを加えることで、美味しく減塩ができます。
汁物を具だくさんにする
塩分が気になるお味噌汁などの汁もの。思い切って具だくさんにして、汁多めの煮物のようにするのはいかがでしょうか。具だくさんにすることで、野菜もたっぷり取れますし、その分汁の量が相対的に減るので減塩にもつながります。
汁ものは材料を煮て味を整えるだけ、というレシピを見ずに作れる簡単さも魅力。ぜひ毎日の食卓に取り入れてください。
4.まとめ
今回は、子供の減塩の大切さと、ご家庭でできる工夫を紹介しました。ポイントは以下の3つです。
Point
・子供に必要な塩分量は意外と少ない
・子供の頃の味付けが、大人になっても影響する
・出汁や香辛料を使って、大人も楽しめる減塩料理が続けられるコツ
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