抜歯後_食事_当日
矯正や親知らず治療で抜歯をしたら、どんな感覚になるのでしょう・・・
実は、血の味が気持ち悪くて食欲は全くわかない方も多いんです。
ですが、歯を抜くことは、体にとってある程度のダメージになる以上、栄養はしっかり摂りたいところ。
今回は抜歯後の不安を解決するために、抜歯後の食事について管理栄養士がご紹介します。
目次
この記事の目次
1. 歯列矯正で抜歯後、食事はいつから?
ではまず、抜歯してどのくらいの時間が経ったら食事をしても問題ないのか、そのタイミングについて解説します。
それは、「麻酔が切れてから」
麻酔が効いた状態で食事をすると、感覚がないため知らずに口の中を噛んでしまったり、火傷してしまったり、口内を傷める可能性があります。
抜歯の麻酔はたいてい1~3時間程度で切れるので、それから食事するのがおすすめです。
頬や唇などを触って、感覚があるかで麻酔が切れたかどうか確認してみてください。
これは舌を噛んだり、火傷をしたり、誤嚥をしてしまったり、といったトラブルを防ぐため。
もし飲食をしても、唇がうまく閉じなかったり、口から食べ物がこぼれてしまったりする恐れがあります。
麻酔が切れるまで飲食はしないようにしましょう。
2. 抜歯当日の食事内容は?
抜歯当日に重要なのは、とにかく傷に、痛みに、優しくしてあげること。
抜歯後の血餅(かさぶた)が剥がれてしまうと、いつまでも傷口が治癒することは出来ません。
血餅を剥がさないように、柔らかく刺激のないものを選びましょう。
2-1. 抜歯後にオススメの食べもの
抜歯の当日~5日間は流動食などやわらかく消化のよいものを食べるとよいでしょう。
主食として、おかゆや柔らかく煮たうどんなど。主菜はお豆腐などがおすすめです。
意識してほしいのは、食べやすさと栄養バランスの両立です。
食べるのがあまりにも辛いというわけでなければ、たんぱく質もしっかり摂れるといいですね。
たんぱく源としては、たまごや豆腐が食べやすいのでおすすめです。
●オススメの食べもの
・おかゆ
・お茶づけ
・とうふ
・茶碗蒸し
・ゼリー、プリン、杏仁豆腐
・スムージー
3. 抜歯後の食事で注意すべきこと
食事の内容はもちろんですが、状態を悪くしないためには食べ方・飲み方にも注意が必要です。
3-1. しっかり食べる
抜歯した部分を傷めてしまうのでは、と食事を控えてしまうと、かえって栄養不足で治りを遅くしてしまいます。
食べられそうなものをしっかり摂りましょう。
3-2. やけどに注意する
麻酔が効いた状態だと熱いなどの感覚もマヒしているので、知らないうちに火傷してしまう可能性があります。熱いものを飲む時には、よーく冷ますよう注意してくださいね!
3-3. 傷の近くで噛まない
食べものが触れて傷が開いたり、縫合した部分の糸が食べものに引っかかって、糸が取れたりする可能性もあります。傷付近では噛まず、抜歯していない部分で上手に食べましょう。
3-4. 舌でいじらない
食べものがひっかかるなどしても、傷の部分は舌でいじらないようにしましょう。
傷口が開いたり、細菌感染したりする危険もあります。
食べかすが引っかかっても、無理に取るのはNGです。
3-5. ストローを使わない
前述のように、吸う・すするなどはかさぶたも一緒に吸ってしまい、抜歯した傷が塞がらなくなる「ドライソケット」の原因になります。
抜歯後1週間くらいはストローを控えましょう。
4. 抜歯後、血がにじんで食欲がわかない時は?
抜歯当日、血の味、歯の痛みで、どうしても食欲がわかないという時は、
無理して食べなくてもいいですよ。
大人になると、「何がなんでも何かしら食べなくちゃ」と思ってしまう方も多いですが、
一食くらい何も食べなくたって死ぬことはありません。
あまりに辛いようであれば、無理せず安静にして、次の日でバランスをとりましょう。
ただし、栄養をとった方が治りは早くなります。
次の日からは、やわらかく食べやすいものから、少しずつ食べて慣らしていきましょう。
まとめ
今回は、抜歯後の食事面での不安のアドバイスをご紹介しました。
ポイントは以下の通りです。
・飲食は麻酔が切れてから
・柔らかく刺激の少ないものを選び、たんぱく質もしっかり摂る
・傷口を痛めぬよういたわって食べる
・どうしても血が滲み、食欲が出ない時は無理をせず翌日でカバー
抜歯後の不安を解消し、食事制限を少しでも負担なく過ごしていけるよう、工夫してみてくださいね。
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