【抜歯後や矯正中に!】上手な食事の食べ方の基本

ドーナツかじる人 抜歯後の食事

ドーナツかじる人

 

 

抜歯後や歯の治療中は、歯がないことで上手に食べられない事もありますよね。

また、噛むことが大変になったり、あごが思うように動かなくなったりするため、“柔らかい食べ物”が欲しくなることも多いもの。

ですが、歯を抜くことや矯正は、体にとってある程度のダメージになる以上、栄養はしっかり摂りたいところ。

そこで今回は管理栄養士の筆者が、「食べ方の注意点」と「柔らかくて食べやすい食事」をご紹介します。

 

 

目次

 

 

1. おすすめの食べ方

1-1. ストローは使わない

ストローを使ってしまうと、抜歯部分にできるかさぶたである血餅も一緒に吸ってしまうことがあります。

血餅がはがれるとドライソケットの原因になってしまいます。

噛まずに食べられる野菜ジュース、ゼリー飲料などは便利ですが、

コップやお皿にいったん明けてから食べるようにしましょう。

 

1-2. 少しずつ食べる

一気に口に入れず、少しずつ食べるのも効果的。

例えば、麺類は無理にすすらず、一本一本食べるイメージで食べ進めると上手に食べられます。

その他は、「使える奥歯に乗る大きさ」を目安に切って食べるのがおすすめです。

一気に口に入れるとどうしても抜歯部分に食材が当たって痛い思いをしてしまいますが、

少量ずつなら、痛くない部分だけを使って食べることができます。

 

1-3. 残っている歯に置くようにして食べる

残っている奥歯に、食べ物を置くようにして食べましょう。

「口に入れる」というよりも「歯に置く」というイメージで食べるのがおすすめです。

感覚をつかめば、固い食材もだんだん食べられるようになっていきますよ!

 

 

2.  やわらかい食事

先ほどの点を意識して、上手に食べることと同時に、やわらかい食べ物を選ぶ事も大切です。

例を見ていきましょう。

2-1. うどん

まずはうどんです。

痛みがあるときは無理にすすらず、一本一本食べるイメージで食べ進めるといいと思います。

また、アレンジとして温泉玉子や納豆をトッピングすると、タンパク質も補給できておすすめです。

 

2-2. おかゆ

おかゆもおすすめです。

おかゆは柔らかく、消化もいいので、

ワイヤーを調整した初日や、抜歯直後には特におすすめのメニューです。

抜いていない奥歯に乗せるようにして食べましょう。

 

2-3. 冷や奴

つるんとした食感のお豆腐は、矯正の痛みが強い時期でも食べやすいメニューです。

歯に負担をかけずに食べることができます。

ただ、ネギやかつお節は矯正器具に挟まりやすいので、食べ終わったら注意をして歯磨きをしましょう。

 

2-4. 茶碗蒸し

こちらもつるんとした食感が食べやすい。

少量ずつ箸やスプーンですくって食べましょう。

卵は食べやすい上に、調理のレパートリーも豊富で、さらには栄養価も高いので、

矯正中にぜひ食べたい食材です。

他にも、だし焼き玉子、温泉玉子、ゆで玉子などの卵料理もおすすめですよ!

 

 

2-5. ハンバーグ

お魚と違って噛み切る必要があり、食べにくいお肉ですが、ひき肉を使ったハンバーグなら食べられます。

いつもより小さく切って、奥歯に乗せるようにして食べましょう。

他にも、鶏団子やシュウマイ、水餃子もひき肉を使った食べやすい料理です。

 

2-6. カップスープ

パンやパスタが入ったスープもおすすめです。

そのままでも食べられますが、痛みの強い時期は、

お湯を入れてから時間を長めにおいて、より柔らかくしてから食べるのもおすすめです。

 

汁物をとると、不思議とご飯の満足度も上がってくれると思います。

ここでも、温泉玉子などをトッピングすると、手軽にたんぱく質がとれておすすめです。

 

2-7. プリン・ヨーグルト

つるんとした食感で噛むことなく食べられます。

パウチの吸うタイプのヨーグルトは、血餅を剥がしてしまう恐れがあるので、

カップのものを選んでスプーンで食べましょう。

 

これらのデザートは矯正で痛みが強い、でも甘いものを食べたい、という時の強い味方です。

栄養を意識するなら、プリンはゼラチンなどで固めたものではなく、

卵・牛乳を原料にしているものがおすすめです。

たんぱく質も取ることができます。

 

 

 

 

まとめ

今回は、抜歯後・矯正中におすすめの食べ方、食品をまとめました。ポイントは以下の通りです。

 

 

・少量ずつ、奥歯に置くようにして食べる

・矯正中は柔らかく、詰まりにくいものを選ぶ

・たんぱく質が不足しがちなので、意識してとる

 

歯が痛くても、食べやすい食事を選び、食べ方を注意するだけで、

グッと楽になるはず。

ぜひ、実践してみてくださいね。

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